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モーニング娘。6期メンバー亀井絵里さんを中心にハロプロを応援するブログです。ネタがない時は管理人の日記になってしまう可能性もありますが、マイペースに、かつ真剣に、亀の歩みのごとく更新して参ります。
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「お客さん、シーデーでいいんかね、シーデーで?若い人はカセット聞かないんかね?」
「はい、CDで。あの、イベントの方は大丈夫ですかね?」
「はいはい、まだ入れますよ。じゃあ、シーデーね」

薫風が街並みを洗う季節。東京の北のはずれにある商店街。
小じんまりとしたレコード店に私はいた。この店の名は「美声堂」という。店内には名立たる演歌歌手のポスターがずらり。そのたたずまいは、CDショップというより、まさにレコード店といった趣だ。
5月1日の午後2時半から、同店では藤本美貴の新曲「置き手紙」の発売記念キャンペーンが行われる。CDもしくはカセットを1つ買えば、先着順で2ショット写真撮影会に参加できる。

冒頭のやり取りは、私が店主とおぼしき年配の女性に新曲を所望した時のものである。
「良かった、間に合った!」と心の中で思いっきりガッツポーズをした。渡された整理券の番号は299番。おそらく300番で打ち切りだったことを考えると、正に薄氷を踏む思いである。

当初は、亀戸で正午から行われるサイン会に参加するつもりだった。
しかし、「平日だから大丈夫だろう」という心の緩みのせいで、えりりん並みに寝坊を決め込み、行ってみたら既にキャパシティーオーバー。店の外からミニライブだけを見るという手もあったのだが、そちらの現場を捨て、赤羽にある美声堂に転戦することにした。その判断が効を奏した格好だ。

ついに間近でミキティに会える。その事実に心が沸き立った。
それと同時に、自分の服装も気になった。
2ショットを撮ることは想定していなかったので、安っぽいサマーニットを着ている。
せっかく記念に残る写真を撮るので、もっと小ぎれいな服を着てくれば良かったと後悔した。
幸いイベント開始まではまだ若干時間がある。思い切って、新しい服を買うことにした。
埼京線で池袋に向かい、サンシャインシティの中にあるコムサイズムへ。
接客にやってきた女性の店員に、ストレートに要求を伝えた。
「夏服を探しています。おすすめを教えて下さい」
女性店員は、細いボーダーが入った白地のカットソーをすすめてきた。
なかなか爽やかでいい感じだ。速攻でその服を買うことに決めた。
赤羽にとって返すと、トイレで服を着替え、美声堂へ向かった。

既に店の周辺は客でごった返し、立錐の余地もないほどだ。
道の反対側にまで人垣ができている。
「やっぱり人気があるなぁ」と思っていると、突然歓声があがった。
声がした方を見ると、ミキティがこちらに向かって歩いてくる。
密着取材を受けているのか、TVクルーも伴っていた。
TVカメラが舞台装置の役割を果たし、一種の風格さえ漂わせている。
「可愛い、めっちゃ可愛い!」
女の子の興奮したような声が聞こえた。
私はというと、至近距離で見たミキティのあまりの美しさに、形容する言葉を思いつかずにいた。
陳腐な言い方になるが、顔立ちはまるで人形のよう。そして、びっくりするほど顔が小さい。
小顔であることは知っていたが、生でみるとそれが際立った。
うまく表現できないが、思わず「こんな美しい生命体がいる地球を大切にしよう!」とプラカードを掲げてデモ行進をしたくなるようなルックスの完成度の高さである。

ミキティが現場入りしたのは午後2時19分。
イベント開始は若干押した。
予定以上に客が集まったせいで、配布する色紙が足りなくなったのだという。
暑さを我慢しながら、しばらく待つ。
開始予定時刻を10分ほど回ったころ、青のワンピースを着たミキティが店の奥から姿を現した。
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「商店街でイベントを開かせていただくのは初めてなんですけど、道を歩いている方の中には、私を知らない方もいらっしゃるかと思いますので、ぜひ歌を聴いていってください」
ミキティはそう挨拶をすると、「置き手紙」を歌いだした。

切ないメロディーがアーケードの中をゆったりと流れる。
うっとりと聞きほれた。

ミニライブが終わると、いよいよ撮影会。
こんなに人がいたのかと思うほど、長い列ができた。
交通の妨げになりかねない人数で、近隣から通報を受けたらしい警察官が様子を見にくるほどだった。整理券の番号は関係なく、並んだ順番に店の中に入っていく。

ついに、私の番がやってきた。何と話しかけたらいいか分からず、「こんにちわ!」と言うと、ミキティも「こんにちわ!」と返してくれた。
撮影役の店員さんが、私のカメラの操作にとまどう。
「大丈夫かな?」とつぶやくと、隣でミキティが少しおかしそうに笑った。
撮影が終わると、ミキティが手をこちらに差し伸べてくれた。
手を握りながら、「お芝居、2回見ました。すごく良かったです」と声をかけた。
ミキティはしっかりこちらの目を見ながら、「はい、ありがとうございます!」。
いつもテレビで聞いていたあの声が、自分に向けられている。
ああ、来て良かったと思った。
mikitty080429c

私の身長は175センチ。ただし、筋肉質なので、実際よりもやや大きめに見られることが多い。
それと比較すると、ミキティの細さは一目瞭然だと思う。

外に出て煙草を吸っていると、地元の年配の男性に話しかけられた。
「今日は人が多いよ。ここではいつもキャンペーンをやってるけど、こんなに集まったのは見たことないよ」
「最近は、有名どころだと誰がやったんですか?」
「森進一だね。それでも100人いたかいなかったか」
「へえ、じゃあ今回はかなり多いですね」」
「そりゃそうさ。若い歌手だと、10分もかからないで終わることがあるよ。有名になる前のジェロも来たけど、全然だったよ」
「お父さんの目から見て、藤本美貴さんはどうでした?」
「持ち歌が1曲ってのは寂しいな。あれ、これでもう終わりかって思った。始めたばっかりだからしょうがないかもしれないけど。歌は、若い割にはまあまあいいな。もうちょっと聴きたいと思ったね」
「モーニング娘。の中では一番うまかったんですよ、彼女」
「兄ちゃんは、あの子売れると思うかね?」
「そうなってほしいと思いますね」
「最初はいいかもしれないけどさ、ちゃんと続くかどうかだと僕は思うね」

ミキティが、アイドルではなく、歌謡曲というジャンルで復活したことには、おそらく賛否両論あるだろう。どちらかというと、否定的な意見の方が多いかもしれない。ロマモーのようなノリノリのポップスを歌ってほしいという気持ちは、私にも確かにある。
しかし、当面はこのジャンルで活動を続けるというのが、事務所の方針のようだ。
ミキティは、今後も全国を行脚して、地道に曲を売り続ける。100枚、200枚というセールスを薄皮を貼るように積み重ね、最終的には2万枚、3万枚につなげるのが演歌や歌謡曲の世界だ。その作業は畑を耕すことにも擬せられる。
ミキティがこれを本意と思っているのかどうかは分からない。しかし、これがうまくいかなければ、その後の活動は保証されないかもしれない。いつか、ミキティが再び自分のフィールドを得るために―それが結果的に演歌や歌謡曲だったとしても―、今は彼女を応援し続けたいと思った。
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2008/05/13(火) 02:03 | | #[ 編集]
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