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モーニング娘。6期メンバー亀井絵里さんを中心にハロプロを応援するブログです。ネタがない時は管理人の日記になってしまう可能性もありますが、マイペースに、かつ真剣に、亀の歩みのごとく更新して参ります。
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両手に持ちきれないほどの花束を抱えた3人。
ファンやメンバーへの最後のメッセージを語っていく。

えりりんは今にも泣き出しそうだった。
少し早口だったのは、一気に思いを吐き出さないと本当に泣いてしまうからなのだろう。

「卒業を発表するときは、自分の弱いところを発表するから、怖かった。
でも、メンバーが同じステージにいてくれたのがすごく心強かったです。
一緒にステージにいるとき、メンバーはみんなキラキラしてて、かっこよくて、可愛くて。
今楽しいんだなって伝わってたし、私も同じ気持ちです。
今、この瞬間を楽しみたい!と思ってパフォーマンスをしてきました。
かっこいいメンバーとここまで来れたことは私の誇りです。
今日集まってくれたファンの皆さん、そして今日来れなかった人も、
みんながいてくれたからここまで来れて、こんなに素敵なステージに立てています。
『これからも仲間だよ』って言ってくれる、キラキラしたメンバーに負けないように、
明日からはモーニング娘。亀井絵里じゃなくなるけど、
もっとキラキラできるように頑張ります。どうも、ありがとう!」

えりりんのメッセージを聴いた時、僕は既視感を覚えた。
6期オーディションの合宿中、えりりんが娘。への憧れを語るシーンと重なったからだ。

モーニング娘。って、テレビとかで見てるとすごい輝いてる。
それで自分も入りたいって思って。自分で自分を変えないと。
周りが変わったからって自分が輝くわけじゃないから、自分を変えて輝く」

それから8年。
えりりんが最後に口にしたのも、やはりキラキラ輝くことへの願望だった。
2887日にわたる活動を経て、十分輝いたはずなのに、まだまだ足りないという。
彼女はいつだって現状に満足せず、自分を磨きたいと思っているのだ。

えりりんが求める輝きは、中学生だったあの頃とはおそらく違うのだろう。
しかし、彼女は娘。に加入する時と同様、ポジティブな気持ちで一歩を踏み出していく。

この子を今まで応援してきて良かった。
心からそう思った。

アンコール後の2曲目は「雨が降らない星では愛せないだろう?」。
ジュンジュンリンリンは母国語で自分のパートを歌う。
いつの間にか、客席はアリーナを周回する電飾にぐるっと取り巻かれている。
壮大なメッセージが込められたこの曲には、満天の星空を思わせる舞台装置がよく似合った。

次に鳴り響いた軽やかなイントロは、僕も大好きな「愛あら」。
Bメロのなっちパートを引き継いだえりりんには、大きなコールが寄せられる。
肝心の本人の声が聞こえなくなるほどの、会場中の空気を震わせる大合唱だ。

そして、えりりんも思い入れがあるというソロパート。

「今までで一番」

少しはにかんだような笑顔は、昔のままだ。
最後にここを歌えて、きっと彼女も嬉しかったはずだ。

コンサートはいよいよ最終章へ。
メンバーたちが最後のMCに臨む。
卒業メンバーのあいさつでは、会場のあちこちからすすり泣きが聞こえた。

ガキさん
「このツアーが始まってから、あっという間にここまで来ました。
この8人で最後のツアーだから、気合いを入れてここまでやってきました。
悔しいことから嬉しいことまで、一緒に感じてきた仲間でした。
最近のライブはいつもホールだったけど、今日はこんなにたくさん集まってくれて。
皆さんに支えてもらってると感じたし、これから頑張る力にもなりました」

れいな
「このツアーは、本当にあっという間で、まだ3週目くらいの勢い。
早いペースで最終日まで来て、横浜アリーナはリハーサルとかがドタバタやったと。
花道とかも久々やったけん、頭がぐちゃぐちゃで、本番は怖かった。
でも、始まるとそういう怖さもなくなって、大きい瞳もキター!って自分の中で盛り上がったと。
すごいたくさんの方にモーニング娘。は支えられてるんだと思いました!」

リンリン
モーニング娘。としての最後のライブ、全力で楽しみました。
みんなのことは死んでも忘れません。みんなもリンリンのこと忘れないでくださいね!我愛弥!」

ジュンジュン
「『日本に来てくれてありがとう』『モーニング娘。に入ってくれてありがとう』
ってファンが握手会で言ってくれたのが、めっちゃ嬉しかった。
ジュンジュンのことを認めてくれて、モーニング娘。の中に入れてくれて、本当にありがとう。
中国に帰っても、娘。で学んだことは、自分のためになると思います。
これからは娘。に負けないように頑張りたいと思っています。私のこと、忘れないでください。
ジュンジュンも、みんなの顔は覚えてるからね。私の宝物、ここにいます!

みっつぃ
「3カ月間にわたってのツアー。明日には亀井さん、ジュンジュンリンリンがいないんですよ。
なんか・・・すごいなと思いました。昨日、道重さんと話してたんですけど、
発表の時にはまだ3、4カ月あるやんって思ってたんです。
・・・強がりやから泣かんどこうって思ってたけど、ダメですね。
でも、すごく楽しい思い出があるツアーでした!」

えりりん
「(いたるところで発生する推しジャンを見て)みんなすごい飛んでるよ、大丈夫!?気をつけて!
今朝はいつもと同じ朝なのに、なんか運動会の朝みたいにそわそわしてたの。
かけっこで1位取れるかなみたいな、ドキドキ、ワクワクが重なってた。
始まってみるとファンのみんなはすごいし、メンバーはとっても心強かったです。
今日しかできないコンサート、この8人にしかできないパフォーマンスができたと思います。
みんなのおかげです!この会場は愛で包まれていて、私の心も愛でいっぱいになりました!」

さゆ
「まだ3人の卒業が何となくしか実感がわかなくて、不思議な気持ちです。
さゆみは今の8人にすごい自信があって、今の8人にいれることがすごく自慢。
横アリでやれるって聞いた時は、みんなでハイタッチをして喜びました。
大きい場所でコンサートをやれて、伝説をつくれるのが嬉しかった。
ここに立った時、お客さんが多くて『娘。きてるな!』って思った。来年やばいんじゃないくらいの。
3人は卒業して、それぞれ新しい道を歩き、娘。はまた新しい形でやってきます。
不安もあるけど、楽しみな気持ちになるライブでした」

愛ちゃん
「モーニング娘。最高ですね!こんなにたくさんの人に応援してもらえて。
こんなに最高のメンバーが8人もいて、最強だと思うし。
3人が残してくれたものは大きいので、思いを引き継いで、これからも進化したいと思います!」

「それでは、本当にラストの曲。
みんなで一緒に、悔いが残らないくらい大きな声で歌いましょう」
ガキさんのアナウンスとともに流れるイントロ。
この8人のアンセムと化した感もある「涙ッチ」だった。

叙情的なAメロ、Bメロから激しいサビへと大きく転調するこの曲。
ラップ後にはテープが盛大に吹き上がり、客席に降り注いだ。
どうやら、テープは三色あるらしい。
僕は宙を舞うテープを無我夢中でつかみ、それを頭上高く掲げた。

最後の合唱では大声を出そうとしたが、無理だった。
胸が詰まり、喉の奥から出てくるのは声にならない空気の震えだけだった。

金糸、銀糸で満たされた華やかな空間に大好きな8人がいること。
大好きな曲に合わせてみんなが飛び跳ねていること。
そして、その空間に二度と自分が足を踏み入れないであろうこと。

胸の中であらゆる要素が渾然一体となっている。
このコンサートでは絶対に泣かないと思っていたのに、無理だった。
人目をはばからずに涙を流したのは一体いつ以来だろう。

もう、思い残すことはなかった。
「ありがとう!」
曲が終わった後、僕は8人に向かって精一杯の声を張り上げた。
語尾が涙で歪んだ、少しばかりかっこ悪い「ありがとう」だったに違いない。

数分をかけて名残り惜しそうに会場を周回する8人。
最後にステージに残っていたのはえりりんだった。

亀井絵里、完全燃焼しました!」

そう言い残すと、えりりんはステージの袖へと姿を消した。

すぐに会場からはダブルアンコールの催促。
しばらくして、えりりん、ジュンジュンリンリンの3人が再び姿を現した。
マイクを使っていないが、何度も「ありがとう」と繰り返しているのが口の動きで分かる。

僕は3人が見えなくなるまで、力いっぱい手を振り続けた。
そして、娘。最高コールに参加すると、再びスーツに着替えて会場を後にした。

コンサートが終わってからも、グッズ列は大変な混雑だった。
結局、欲しかったえりりんの日替わり写真はとうの昔に売り切れていたようだ。
まあ、いい。手に入らない宝物があるのも悪くはない。

帰り道では、すごく奇妙な感じがした。
僕が初めて生のモーニング娘。を見た時もスーツを着ていたからだ。

2000年1月。
彼女たちは、とあるホテルで開かれたパーティーにゲストとして出席した。
ずっとASAYANで見ていた裕ちゃん、なっち、かおりんが目の前にいる!
その事実に興奮した僕は、次は必ず自分の金でコンサートに行こうと誓ったものだ。
そして、その年の春コンで、無事に現場デビューを飾ったのである。

それから間もなく11年が経つ。
僕はあまりにも長くモーニング娘。を見すぎたのかもしれない。
えりりんが自分のための人生を歩み始めるように、僕もまた自分のために生きるべきなのかもしれなかった。

冷たい風の中、何の変哲もない夜景がとてもきれいに浮かび上がっていた。
失恋した時は街が美しく見えるのだという。
世界から取り残されたような孤独感がそうさせるのだと、ある作家が書いていた。
それと同じ心境だった。

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歩道橋から横浜アリーナを振り返る。
夜の真ん中で静かにたたずむその会場に、僕はぺこりと頭を下げた。

ありがとう。
そして、さようなら。

僕は踵を返し、新横浜駅に向かって歩き出した。
小癪だけど愛らしい、ありふれた日常がその先には待っていた。

(次回完結)
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既に英語版と字幕版の
2010/12/22(水) 14:42:11 | ゲーム攻略サイト
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