モーニング娘。6期メンバー亀井絵里さんを中心にハロプロを応援するブログです。ネタがない時は管理人の日記になってしまう可能性もありますが、マイペースに、かつ真剣に、亀の歩みのごとく更新して参ります。
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新宿駅東口の地下に広がる商店街、サブナード。
その奥まった一角に、握手会の聖地の異名を持つ福家書店の新宿店はある。

正直なところ、自分は握手会が苦手だ。
美人と向き合うだけで冷や汗が出るという、何とも残念な体質がそうさせているのだろう。
自分はアイドルヲタには向いていないと、最近つくづく感じる。
だからこそ、一人の観察者として振る舞うことに重きを置いてこれまで活動してきた。

しかし、12月5日だけは現地に足を運ばねばならない。
なぜなら、これまでずっと応援してきたモーニング娘。亀井絵里さんが間もなく娘。を卒業するからだ。
最新写真集「THANKS」発売を記念する今回の握手会が、泣いても笑っても最後である。

前日は8人のメンバーと握手をしてきたが、最後にソロの握手会も経験しておきたい。
一人ひとりのファンと直接向き合う彼女の表情を目に焼き付けるためにも。

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12月5日午前11時半、僕は福家書店に到着した。
整理番号は1600番台。集合時間は11時55分である。
僕は係員のアナウンスに従い、西武新宿駅地下の赤レンガ前に移動し、その時を待った。

12時すぎに握手会場前のつづら折りに移動。
整理券と引き換えに「THANKS」を手に入れる。

待っている間も、衝立の向こうの握手会場からは、えりりんの声がひっきりなしに聞こえてきた。
「ありがとうございます!」「そんなことないですよ~」「本当ですか~?」
握手会場から出てくる人々の顔は、みな晴れ晴れとした幸福感に満ちている。
何も知らない人が見たら、この壁の向こうには一体どんな天上世界が広がっているのかと思うことだろう。

そして12時10分。
僕はいよいよ、衝立の向こうに足を踏み入れた。

長机の向こうに立ち、ひっきりなしに押し寄せるファンと次々と握手を交わすえりりん
身に着けているのは、光沢のある黒のワンピースだった。
胸元にはエレガントなドレープがかかり、大人っぽい色香が漂う。

握手は1人当たり2、3秒ほどか。高速の部類に入るだろう。
列は巡り、いよいよ僕の番がきた。
たおやかな手を握り、目を見据えて思いのたけを吐き出す。

「8年か・・・、お疲れっ・・・たっ・・・」

噛んだ!

何たることか。
1日の8万6400秒のうち、最も噛んではいけない3秒間に、ものの見事に噛んでしまった。
これほどの短時間では、態勢を立て直すこともできない。
いつもは愛ちゃんがMCで噛むのを見て腹を抱えていたが、他人のことなど笑えたものか。

しかし、えりりんは焦る僕の顔をしっかりと見て、神妙な顔で謝意を口にしてくれた。
既に1600人以上と握手をし、相当疲れているはずなのに、その所作には全く手を抜くところがない。
感動したのも束の間、係員が僕の肩をつかみ、引き離す。

こうして、何とも締まらない形で、僕にとって最後の握手会は終わった。
やはり、自分はアイドルヲタには向いていないらしい。

僕の握手が終わった後も、会場周辺は多くのハロプロファンでごった返していた。
これから代々木に転戦するのだろうか、上着の下に別のメンバーのTシャツを着ている人も目に付く。
他にも学生風、歴戦のアイドルヲタ風、平日は謹厳なサラリーマン風、素性が全く分からない女装の男性・・・。
実に雑多な人々がこの場所に集まってきていた。

誘導係のプラカードは実に2500番台まで用意されている。
ループの人が多いことを差し引いても、相当な人数がいることに疑いの余地はなかった。
これほどたくさんの人々に見送られて卒業するメンバーは記憶にない。

彼女はこれから、代々木のイベントでさらに1500人前後と握手をすることになる。
1日で延べ4000人との握手。
これが負担にならないわけがない。

それでも、おそらくこれは、彼女自身が望んだ仕事なのだと思う。
B.L.T10月号のインタビューで、えりりんはこんなことを語っていた。

「メンバーとたくさん話したいし、今はすごくファンのみんなに会いたい。自分(ファン)が絵里に無理させちゃった、って思った人もいるみたいで。でもこれは本当に前向きな選択だから、そんなこと思わないで欲しい。絵里も笑顔で卒業したいし、ファンの人にも笑顔で“おめでとう”って言って欲しいです」

多くのファンと触れ合うことを願ったえりりん
その思いは、これ以上ない形で叶ったことになる。

良かったね、えりりん
君は幸せ者だね・・・。

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地上に出ると、昨日同様、気持ちのいい青空が広がっていた。
僕は西武新宿駅前の喫煙コーナーで紫煙をくゆらせながら、歌舞伎町を眺めた。
ここは「リボンの騎士」や「おじぎ30度」や「シンデレラ」で何度も通った場所だ。
目をつぶると、瞼の裏で様々な思い出がよみがえる。

えりりんの卒業まで、あと10日。
僕は再び一人の観察者に戻り、彼女の卒業を見届ける決心をした。
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